一橋生は、吉祥寺まで出かけて満足するな!【多様な価値観に触れる大切さ】

前編ではプロサッカー選手になる夢を抱き、サッカーに打ち込んでいたものの、怪我により挫折。その後、ビジネスの面白さに気付き、南極の氷が溶け落ちるほど熱い世界を創りたいと思った冨田さんのお話を伺った。後編では、野村證券を経て起業した経緯、そして一橋があったから今の自分があると語る冨田さんが思う、一橋の良さについてお話いただきました。


株式会社ZUU代表取締役社長兼CEO

 冨田和成さん

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お金の不安を取り除いて、チャレンジできる世の中に!

ー野村證券に入社してから、ZUU起業までにはどういった経緯があったのでしょうか?

はじめは3年ぐらいで起業しようと思ってました。ただ3年やったら海外留学生に選ばれて。こっちはこんなに英語頑張ってます!って人事にアピールしてたら、シンガポール行っていいよって。海外は自分の中で経験がなかったので、行ってみたら面白いだろうなと思って行きました。

 

ーシンガポールから帰国して、ついに起業でしょうか?

シンガポールから帰ってきて、「よし、起業しよう!」と思ったら、3日後に副社長、専務、常務から呼び出されて「タイ」って言われて。シンガポールで何か悪いことでもして、それがばれちゃったのかな?とか思いました。まあ冗談ですけど(笑)。野村證券の東南アジア戦略を自分がフロントに立ってやって、しかもレポートラインは副社長、専務、常務。またタイという新しい土地で挑戦できるのも魅力的だったのでタイに行きました。それでタイから帰国後、起業しました。

 

ーどういった想いで起業されたんでしょうか?

想いは学生のときと同じで、多くの人が夢や目標に向かって熱くチャレンジできるようにしたい。その結果として南極の氷が溶け落ちるほど熱い世界を創りたい。そして野村證券で経験してきた「金融という分野」×ITで起業しようと思いました。野村證券時代によく欧米とかにも出張に行ってたんですね。その中で、日本だけじゃなくて海外でも金融という分野はこんなにも情報の非対称性が大きいんだって。

また金融業界としても、情報の非対称性を利用したビジネスの構造になっていたんです。それを解決したいなと思いました。また、人が夢や目標にチャレンジするときの大きな障害の1つがお金なんですね。お金があるない、ではなくてお金がコントロールできている状態か、できていない状態かなんです。企業でもお金がないと採用ができなかったり、投資できなかったり、アクセルが踏めません。これは個人でも同じです。

昔は30代になったら起業すると熱いことを言っていた仲間が、面白いほど挑戦できなくなってるんです。話してみると『あのときは若かったからなぁ。家族ができて守るものができるとやっぱ違うんだよ。』って。もちろん家族を守ることは大事です。でもお金をコントロールできて、最低限の資産運用、資産形成をして、3年間は家族を支えることができるとなれば、少なくとも2年ぐらいはチャレンジできますよね。お金の不安を取り除いて、皆がチャレンジできればいいですよね。

 

ーでは今現在はどういった事業をされているんでしょうか?

世の中の人はお金に関するリテラシーが低い人が多いんです。そんななかで良いものを良いものと理解できる人がいないマーケットでは、良いものは価値をなさないんです。良いものを良いものと理解してもらうリテラシーをつけてもらうのがファーストステップ。だからメディアによって情報の非対称性を埋めようとしています。今後は金融の知識をつけてもらった上で、購買までできるプラットフォームを作っていきたいです。金融版のAmazonみたいな。

 

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一橋にいれば普通になる必要はない

ー今から振り返って一橋大学はどういう場所でしたか?

良い意味で変わっている人たちがいる場所だと思います。一橋生は地方から東京に出てきて国立で東京生活をしている。でも都心の大学生から見ると、いや国立は東京じゃないだろ、くらいに見られているんじゃないかって思うことが多々ありました。でも一橋生はそういったことを特に気にせず生活しているある種の空気の読め無さみたいなところがいい。今はインターネットで情報が取れるといえども、中心部から隔離されている分、中心部の常識みたいなものに侵されていないんです。

やっぱり普通じゃないっていうのはとても重要で。普通になるっていうのは普通の考え方に囚われながら生きていくっていうこと。「KY」という言葉がかつて流行ったけど、それは良い意味で捉えると、他人を害さず生きていくということ。でも悪い意味で捉えると、どんどんどんどん普通になっていってしまうということなんですよね。

もちろん一橋には変わった人たちばかりではなく、普通の人もいる。でもその普通の人たちが変わった人たちに対して、変わった考え方は個性だから面白くていいじゃんって許容する雰囲気がある。僕もそういった変わった人たちの色々な価値観に触れられたからこそ、今の自分があると思っています。起業しても別にいいじゃんって思えたのもそのおかげかもしれません。

 

ーたしかに色々な人がいますが、お前空気読めよ、普通になれよって同調させる雰囲気は全然ないですよね。

もう1つ一橋生の傾向として柔軟なのがとてもいいと思います。一橋の人は絶対起業して自分でやらないと!っていう人はあまりいなくて。自分がオーナーとして自分でやるのが最適だと思うのだったら、自分でやるし、他に面白い組織があってその中でやる方が面白かったらその組織の中でやるし、No.1になる実力はあるにも関わらず、トップに立つわけではなくナンバー2やナンバー3のポジションにいるほうが組織や社会にとって価値を生み出せると思うならナンバー2にいたり、参謀をつとめたりできる。

 

ー最後に一橋生に向けてメッセージをお願いします!

一橋大学は普通の考え方ではなく色々な価値観に触れられる場所だから、自分のサークルや体育会のコミュニティ内にとどまっているだけではなく、少なくとも大学構内でもっと多くの人とコミュニケーションをとったほうがいいですね。その上で、国立に留まっていないで、山手線内にでてきたほうがいい。吉祥寺まで行って満足してないで(笑)。

そして都心で活動をする中で、色々な人に会って、色々な話を聞いてみて欲しい。もちろんその話がそのとき役に立つこともあれば、立たないこともある。わざわざ都心まで行ったのに時間の無駄だったなと思うこともある。でもそういった一つ一つの異なる話が一つ一つの異なる価値観として、自分の価値観の引き出しに入り、ジャブのように徐々に徐々に自分の考え方の形成にきいてくる。そしてふとスイッチが入って、かつては無駄だと思っていた話にすごく納得できることもある。

納得できない場合も意味があって、人の考えは知らない間に色々な考え方に影響を受けているものなんです。でもその良い影響を受けるためには、自分で外に出て、色々な価値観にふれるしかないんですよね。その中で大事なのは、中央の普通になるべきという価値観に染まりすぎないこと。中央の情報を取りに行くことと中央の普通になれという価値観に染まりすぎないことのバランスに気をつけてください。

 

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国立から飛び出て、色々な情報や価値観に触れながらも、中央の普通になるべきという価値観に染まりすぎないこと。それが一橋生にとって重要なことだと語る冨田さん。

そんな今回お話頂いた冨田さんや、その他にも一橋を卒業した一流経営者の対談も行なわれる大講演会Hitotsubashi Innovators’ Summit 2016は、12/14 17:00~19:30に開催!

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