「本当は何をしていきたいのか?」周りに流されずに、自分ととことん対話すること

体育会やサークルの先輩が商社や銀行、メーカーに就職し、OBOG会などで会社の話や働き方の話を聞いたという一橋生は多いのではないでしょうか?一方、就職活動を始めると一橋大学以外の周りの学生がメガベンチャーの選考を受けている話を耳にすることも多いかもしれません。

今回は、世間では話題になっているものの、一橋生があまり就職先として選ばないメガベンチャーに新卒で就職し、その後、当時15人ほどの規模であったスタートアップに転職された管偉宏さんにお話を伺いました。

後編ではメガベンチャーからの転職に関して、そしてスタートアップのお仕事に関してお話いただきました!

株式会社エバーセンス 管 偉宏さん

「ここで働くためにうまれてきたんだ」と思えた出会い

ーそのような中で転職をした理由は何なのでしょうか?

管  色々な理由があるのですが、DeNAにいる2年半のなかで、少し成長角度が鈍化してきたなと感じるようになったことが大きいです。もっと経営目線で事業を俯瞰でき、会社により大きなインパクトを与えられる活躍ができる環境はないかと考えるようになりました。もちろん社内異動という選択肢もあったなかで、わざわざ外に出ようと決めたのは、転職エージェントさんの力も借りて様々な会社の話を聞くにつれ、全体で10〜20人の規模の方が、やりたいことを見つけられたときに、自分自身が主役として実現できるスキル・経験を身につけたいというキャリアをかなえられると思えるようになったからです。

ー数ある転職先候補のなかで、エバーセンスに決めたのはなぜですか?

  全体で10〜20人の規模感で社長との距離が近い会社であったこと、DeNAでの営業やマーケティングの経験を活かせる会社であることが、転職活動の主な軸としてありました。その中でも「家族」を企業のビジョンに据えているエバーセンスを選んだのは、自分自身の家庭環境があまり良くなかったことや、朝の通勤電車の暗い雰囲気を嫌だなぁって思っていたことがあり、両親が家庭の内外で活き活きと過ごせて、子供にそれが伝わるような世界がいいなと思ったんです。「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」というビジョンを掲げているエバーセンスと出会えたことは、まさに運命でした。エバーセンスのサービスを通して家庭内外の両輪がうまく回るようになれば、きっとみんな笑顔で過ごすことができ、日本社会全体を明るくしていけると、心の底から共感・納得することができました。あとは、代表の牧野と話しているときに第六感がビビッときたんです。初めてオフィスで面談したその瞬間から、自分はここで働くためにうまれてきたんだ、と心が叫んでいました。エバーセンスのメンバーには、そういう人が結構多いんですよ(笑)

DeNAでは気づかなかった、エバーセンス入社後の新たな気付き

ーエバーセンスでのお仕事について教えてください!

  エバーセンスは、妊活から子育てまでをテーマにしたWEBメディアやスマホアプリを企画・運営しています。僕が15人目として入社した当時は、ライターとエンジニアしかおらず、マーケティングや営業を専任する人がいない状況でした。サービスを使ってくれるユーザーがある程度増えてきた段階だったため、会社としてマーケティングや営業にも力を入れようということになり、僕が初めての専任担当として採用されました。具体的には、売上を最大化するために広告枠の運用やクライアントコミュニケーションを行ったり、ASO(AppStoreOptimization)やSNS運用などのWEBマーケティングの領域で施策を推進したりしています。また入社して3ヶ月後には、新卒採用などのコーポレート業務にも関わるようになりました。

エバーセンスではどのような方々が働かれているのでしょうか?

管  事業の方向性もあってか、30人中20人くらいが既に子供がいるパパかママです。ずっと会社勤めをしてきた人から、NPO出身の人、元ミュージシャンだった人まで社員の経歴は多用で、様々な考え方・価値観を持った人が一緒になって仕事をしています。皆が「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」というビジョンに向いて頑張っているので、お互いを尊重しあいながら、「モノづくり」にこだわった働き方ができていますよ。

転職したことで考え方や価値観が何か変わったこと、学びはありましたか?

  『人と仕事をする』うえで大事にしなければいけないことを、なにひとつわかっていない自分に気づけました。DeNAはみんな成果に対して貪欲で、極端に言えば「やらないやつが悪」という風土もありました。それに皆が共感して、とことん成果にこだわって働いているのはとてもいいことだと思います。でも世の中や、自分たちの顧客を見てみると、みんながみんなそうではないことに気づけます。ユーザーに寄り添ったサービスを作るときに、やるかやらないかの二元論で考えるのは、浅はか、かつ傲慢でもあるということに気付けたんです。

世の中には、やらないのではなくて色々な事情でやれない人もいます。『やれない人』の背景にある事情や気持ちの面までしっかりと理解して、なにが社会に必要とされているのか?と考え抜くことが重要なんです。そして自分自身、それに気づけただけでまだまだ実践出来ていないと思っているので、少しでもクリアになったとき、また自分が一段階成長できていると思えています。

ーでは今後の抱負を教えてください!

  恥ずかしながら、まだ生涯をかけてやりたいことが見つかっていません。1つの目安として30歳くらいで「◯◯をやりたい!」となったときに、それを0の状態から1の状態に形作り、1から100に広げられる力を身に着けたいと思っています。エバーセンスでは、全体を見ながら目の前の成果を最大化することについて、自分次第でとてもバランス良く取り組み、力を付けやすいのではないかと思います。

会社としては、結婚前の人や妊活中の人、子供が独り立ちしたシニア層など、家族をもっと広く捉えて、社会が抱える色々な課題を解決していきたいです。
事業ドメインや企業ビジョンに心から共感できているこの会社で、今までの経験を活かしつつ、将来は、新規でもっとサービスを立ち上げたり、またそういった新しいサービスが次々生まれるような仕組みづくりをできるたりするようになりたいです。

何のために成長したいのか?自分にとっての幸せとは何か?

ー最後に一橋生へのメッセージをお願いします!

  僕のとき(2013年新卒)よりもいろんな選択肢が増えてきているはずなのに、今の学生からはかえって窮屈な印象を受けることが多いです。『成長』とか『やりがい』『ワークライフバランス』といった言葉が独り歩きしていて、しかも新卒採用を行っている企業やキャリアコンサルタントもいろいろ煽るものだから、特に就活生はどんどん自分を見失ってしまっているかもしれません。

新卒採用の面談をするときに、とりあえず『成長できる環境に置きたい』という学生がいます。そういう気持ち自体は尊いものですが、何のために成長したいのかな?成長に伴う困難をどれくらい理解・覚悟できているのかな?と心配になってしまいます。口で言うのは簡単ですが、自身にとって『意味のある成長』には、想像以上の苦労や我慢、ストレスが伴います。そうすると誰しもふと思うんです。『何のために頑張ってるんだっけ・・・』と。

みんながみんな、『自分らしく生きる』ためにキャリアを自分で描いて、30代までゴリゴリとストイックに働いてそれっぽい成功を掴むことを目指すことが、本当に良い社会と言えるのでしょうか?まず、今の学生は「自分にとっての幸せは何か」をまず真剣に考えてみた方がいいかもしれませんね

嫌なこと、辛いことから逃げてもいいんだよ、ということを言っているわけではありません。ただ、自分の気持ちに向き合わずに意思決定をしてしまって現実に苦しんでしまった人が、DeNAの同期にも大学の友人にも少なからずいたからこそ、もっと自分の心の声に向き合って欲しいと今では思います。

そのうえで一橋生に対して思うことは、やっぱり国立にだけ留まっているのはよくなくて(笑)、外に出ていろんな刺激を受けた方がいいとは思います。僕の場合は、学生時代にGEILの活動で都心に出ていたことで、色々な学生や社会人の話を聞いて刺激になり、それが今の自分のキャリア・価値観に繋がっていると感じています。国立の外には面白い人がいっぱいいます。色々な人の話を聞いて、様々なことを知って、一生懸命自分で考えた結果『答え』を出せたら、自分の意思決定を信じて、まずは迷わずやってみることが大事だと思いますよ。

最後に、就活を控えた人も、これから大学生活を始めようとする人でも、もし「何を大事にしたらいいかわからない」「何から始めるといいのだろう」と悩む人がいたら、是非Facebookなどで気軽にご連絡ください。まったりおしゃべりをしながら、解決に向けた力に少しでもなれたらと思っています!

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