ベンチャーでビジネスの0から100は経験できるのか

「体育会」と聞くと、多くの人が商社や銀行、証券会社、大手メーカーに就職するというイメージを持つ人も少なくないかもしれません。そのような中で、今回は、大学生活を全て体育会に注ぎながらも、大企業ではなくベンチャー企業に就職し、その後、当時社員数が4人のスタートアップである株式会社フロムスクラッチに転職された峰岡健人さんを取材しました。

後編では新卒でのベンチャー企業での働き方、当時社員数4人であったスタートアップで仕事、そして就活真っ只中の学生も参考になる一橋生へのアドバイスをお話頂きました!

ベンチャー企業での働き方

ーリンクアンドモチベーションではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

峰岡  3年間在籍した中で、前半1年で新規開拓営業、後半2年でクライアントに対するコンサルティングを経験させていただきました。

新規開拓営業では、多い日で1200件ほどテレアポを行い、アポイントメントをとれた企業に自社サービスを提案する業務を担当していました。当時の役員に同行してもらったり、社内で営業のロールプレイングに付き合ってもらうなど経営者の側で色々と経験できる非常に贅沢な環境でした。

後半2年に関しても、コンサルティングを通じて企業を俯瞰的に捉え、『このようなビジネスモデルだということは、このような課題があるのではないだろうか。』と、仮説を立てながら、クライアント個別のプランを立案しながら提案していました。これにより、問題解決能力も鍛えられたと思います。3年で、ビジネスパーソンとしての下地を鍛えて頂いたことに関して、リンクアンドモチベーションにとても感謝しています。

ーそのような中でなぜ転職をされたのですか?

峰岡  組織の観点からコンサルティングを行う中で、ビジネスに関して0から100までを知るためにも、組織だけではなく『事業』にどっぷり漬かる必要性を感じ始めていました。クライアントの組織を客観的な立場から見るだけではなく、自らが会社、事業を創っていくことへの欲求が高まっていきました。リンクアンドモチベーションは人材のレベルが高く、色々なことを吸収させていただきましたし、将来どのような業界に行くにしても通用するようなポータブルなスキルが身につく環境でした。しかし、組織だけでなく、ビジネスを0から100まで理解するためには何が必要か?と考えていた時に、当時の直属の上司が起業したフロムスクラッチから声をかけてもらいました。『創造し続ける』=時代に必要な事業・組織・人材を生み出し続ける、ということをMissionに掲げ、その先に『日本のGlobalプレゼンス向上』をVisionとして描くフロムスクラッチは、自分がやりたいこと(会社、事業を創っていく)と問題意識(かねてから持っていた日本の教育への問題意識)とが自分の芯を食うようにマッチし、飛び込むことを決意しました。

スタートアップに転職し、ビジネスの0部分を体感

転職されたフロムスクラッチではどのようなお仕事をされていたのですか?

峰岡  入社した際のオフィスは、古いビルの61間で、社員は4人しかいませんでした。ですので、もう出来ることは何でもやっていたという感じですね。新規開拓の営業から、営業企画、既存顧客への営業、コンサルティング、経理、人材育成、採用、広報、事業統括、資金調達プロジェクトとあげればキリがありません。今現在は人事をメインでやりながらも、タスクフォース的にはプロジェクトは色々と持っているという状態です。

これまでの6年間は、会社の中で人が足りない部門に入り込んで何とか動かしていく6年間でした。これがやりたい!というキャリアを積んできたわけではないですが、フロムスクラッチのMission達成に繋がっているのであれば仕事は何でもやりがいがありました。

これほど色々なことを経験されると、ビジネスに関して0から100まで理解できた感覚を持てるのでしょうか?

峰岡  いえ、全然足りてません。フロムスクラッチは当初の4人という小さな規模から今では70人程の規模になっています。前の会社は退職する際に、数百人ぐらいの規模になっていました。ただ、僕はまだ1000人、1万人・・・という規模の大きさの企業を経験できていません。だからまだ0から100の全てを経験できたとはとても言えないですね。

今後挑戦したいことはなんですか?

峰岡  小さい頃からの教育への想いのお話をしましたが、学校を作りたいですね。この会社でやるのか、また違う会社でやるのか、それとも自分でやるのか。方法は問いません。今の日本の教育は正解探し教育の色合いが強く、金太郎飴のような同質の人材を生み出す教育だと思っています。日本と異なり、欧米では初等教育から自分で考える力を身につけるような教育が行われています。前編でも話しましたが、僕は、ビジネスの世界で活躍できる人材を輩出するための教育を行いたいと思っており、ビジネスの世界で活躍するためには正解探し教育ではなく、欧米のような自分の頭で考える力を養う教育が重要だと考えています。愛知県に海陽学園というビジネスリーダーを生み出すために作られた学校があるのですが、そのような学校を全国47都道府県に作りたいです。

最後に一橋生へのメッセージをお願いします!

峰岡  時代が変化していることを感じ取り、行動し、自分が少ない情報量のもと狭い枠組みで思考していないかを常に疑ってほしいです1800年代に産業革命、その後にIT革命、昨今ではビッグデータやAIなどのデータ革命が起きています。100年、200年単位で起こるような非常に大きな変化が現在進行形で起きているのです。

その中で、一橋大学内だけで漂っている情報はガラパゴス化していると思った方がいいですよ。大きな変化が起きているので、ガラパゴス化していることに気づかないリスクは5年前や10年前より大きくなっています。産業革命以前には、重い荷物を素早く運べる人が市場から評価されていたのに対し、産業革命後には機械を作れたり、機械を操作したりできる人間の方が高く評価されるようになりました。それと同じで、今の仕事が人工知能に奪われる可能性もあります。これは遠い世界の話ではなく、一橋生がダイレクトに影響を受ける身近な話なのです。

そのような時代の中で、どのようなスキルを身につければ人工知能に代替されないのか、など情報を自分で取得しにいく必要があります。しかし、インターネットやスマホの普及などにより、情報を取得する難易度は劇的に下がっているので、情報強者・弱者を分けるのは、自分から行動するか否かだけなのです。だから一橋大学の中だけを見て狭い枠組みで思考するのではなく、もっと自分から外に情報を取りにいき、より広い枠組みで思考してほしいですね。

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