激動の広告業界で活躍する人材とは? 大手広告代理店で活躍する若手OBに聞いてみた<前編> 若手OB連載企画 広告業界編

 

告業界で活躍する若手OBさんに、業界の動向や仕事への本音、就活の進め方などキャリアを描く上でヒントになるお話をたくさん伺ってきました。今後、連載形式でほかの業界で活躍するOB・OGさんにもお話を伺う予定なのでお楽しみに!

 

<内田 陵さん>

2015年商学部卒。加藤ゼミで戦略論を学ぶ。学生時代はディズニーランドでのアルバイトに打ち込みながら、大手外食企業など複数社から内定を得て、新卒で大手広告代理店に入社。経理財務局主計部に配属され、現在も同部でご活躍中。

 

ディズニー→キッチン バイトに打ち込んだ学生時代

―今日はよろしくお願いします。早速ですが学生時代について教えてください。学生時代はどのような活動をされていたのですか?

内田 学生の頃はバイトに打ち込んでいました。ディズニーランドで2年半くらい働いて、就活を機にやめた後は、都内のレストランのキッチンを半年くらいやっていました。アルバイトを通して自分のモチベーションの上げ方を覚えたり、相手の立場に立ってものを見る癖を身に着けたりすることができました。これは今の仕事でも活きていますね。

―アルバイトで忙しかったということですが、大学の勉強はどれくらいされていたんですか?

内田 それなりにはやっていました。チョンボを狙うとかはしてませんでしたし(笑)もっと勉強しておけばよかったとは思いますね。でも、それって会社経験を積んだからこそ思うことで、大学でしっかり勉強したからといって、学んだことは陳腐化してしまって、役に立つかは分かりません。確かに勉強すればよかったとは思うけど、それは誰しも通る道。それよりも自分の興味のあることに突っ込んで行って得た知識とか経験の方が、結果今に役立っていますね。

―続いて就活についてのお話を伺いたいと思います。就活はいつぐらいから、どのような形でされましたか?

内田 動き始めたのは比較的遅かったと思います。3年の夏にインターンに行きましたが、本格的に動き出したのは、3年の12月くらいでした。業界も通信や食品、ベンチャーまで幅広く見ていました。今の仕事先に応募したのも、もともと広告に興味があったのもあるけど、たまたま如水ゼミで広告ゼミの講義を受けたことがきっかけでした。結局、内定は今の広告代理店と大手食品店、ベンチャーの3社から内定を頂きました。

―いくつか内定をもらったということですが、最終的に現在の会社に決めたのはどうしてですか?また、大手を選んでよかったことはありますか?

内田 この会社ならいろんな経験を積んで成長できそうと思ったのと、一緒に働く人たちが個性的で面白かったからです。この仕事をしたいと思って決めたというよりは成長速度を重視しました。大手に入ったことでよかったことは、最初のキャリアは大手で経験した方が今後の選択肢が広がりやすいということですね。ベンチャーから大手に行くより大手からベンチャーに行く方が行きやすい。僕自身今後ベンチャーに行こうと思っていますし、その分だけ多くの視野を手に入れることができるので、ファーストキャリアで大手を選んだことは正しかったと感じています。

変動する広告業界の今と未来を知る

―続いてはインターネット・デジタル広告の発達などで揺れる広告業界全体の動向について教えてください。

内田 メディアとマーケティングの2軸で説明できると思っていて、まずメディアのほうから。インターネットが伸びてきたので、メディア自体はネットに寄ってきていますが、多少形が変わったとしても雑誌や新聞、ラジオ、テレビそのもの自体がなくなるわけではないですよね。確かに4メディアは死んでいくかもしれないですけど、それをネットが取って代わるだけなので、今、弊社としてはネットに強い会社との提携や買収が進んでいます。業界の変革に合わせて柔軟に対応することが必要ですね。

次にマーケティングですが、ビックデータを活かしたコンサル的な仕事が増えていくと思います。広告を活かした課題解決のノウハウが蓄積されてきているので、その強みを伸ばしていく必要があると感じています。脱広告とまでは言わないけど、広告に大きく頼るという形は脱していくと思っています。業界全体としては、先細りの感が否めないですけど、形を変えながら各広告会社は生き残っていくと思っています。もちろん変革の最中に失敗する会社も出てくるかもしれませんが、生き残ったら面白いものが見れるんじゃないですかね。

―AIに関する動きは広告業界全体ではどれくらいあるのでしょうか?

内田 広告業界にもAIの波は来ていますね。例えばコピーを作るときも、最初にかなりの量のコピー案を出して丁寧にコピーを練り上げていくのですが、案出しのフェーズはAIが担うという未来はすぐそこに来ています。それに、今の広告業界は人と人の関係性で仕事を取ってくることも多いので、そのあたりもAIの導入で仮に人の介在がいらなくなると、合理化できるかもしれないですね。間違いなく、この業界も今までよりも人員が必要なくなってくるので、仕事のあり方は変わってくるでしょうね。

―それでは、変革の最中にある今の広告業界で求められる人材や力についてお聞きしたいです。

内田 大事なのは適応力と先取性ですね。変革の最中であるので、柔軟に対応する力や先の先を読む力が必要になってくると思います。それから、仕事を楽しもうというマインドがある人間が強いと思います。そのモチベーションさえあれば、変革にも対応できるでしょうし、もともと広告業界にはそのような人が多い気がしています。逆に保守的で安定を求めるような人は絶対に向かないでしょうね。多少リスクを取ってでも環境の変化を楽しめるような人じゃないと。変革を乗り越えることができる人が求められています。