「体育会なのに商社・金融いかずに、サイバーエージェントに入社した女ラクですけど何か?」前編

 「朝練、授業、バイト。大学4年間はがっつりラクロス。」 The 一橋体育会としての学生生活を歩んでいた上野千紘さんがファーストキャリアに選んだのは、商社でもメガバンクでもなく、Webメディア業界の先端を行くサイバーエージェントだった。周りに流されず、自分の意志でキャリアを選んだ上野さんは、何を思って就活をしていたのか?前編、後編の2回に分けて、上野さんの学生時代のキャリア観、サイバーエージェントでの仕事に迫る。

 

「自分の意志」で選び抜いたファーストキャリア -部活と就活。なぜサイバーエージェントだったのか。

 

––奥田「自己紹介をお願いします!」

 

上野「2011年に一橋大学の社会学部を卒業し、新卒でサイバーエージェントに入社しました。もう6年目になりますね。現在はサイバーエージェントの子会社であるAbemaTVにて、FRESH! by AbemaTVというプロダクトの開発ディレクターを務めています。FRESH!は、一般の人にも配信主になってもらい、生放送をすることができる動画のプラットフォームです。」

 

――奥田「入社される前、つまり学生時代についてお聞きします。学生時代はどのような日々を送っていらっしゃったのですか?」

 

上野「体育会女子ラクロス部でラクロス漬けの生活を送っていました。朝練して、授業に出るときは出て(笑)、昼休みは部室で試合の動画を見て…みたいな。バイト先は一橋の学生なら皆知っている「つり舟」でした!バイトと部活に明け暮れて、The 一橋体育会 という感じの4年間でした(笑)」

 

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––奥田「キャリアへの関心が高まるきっかけとなった出来事はありますか?」

 

上野「強いて言うならゼミですね。当時、物事が人の心情・行動にどう影響を与えるかに興味があり、社会心理学を学べる稲葉ゼミに入ったんです。入ってみたら、稲葉ゼミでは実はメディアの研究もしていて、そこからメディアに関心を持つようになりました。当時はちょうどmixiが流行していて、授業中、周りを見るとみんなガラケーでmixiをいじっているって感じで、Webメディアが徐々に台頭してきた時代でした。」

 

――奥田「それでは、具体的に将来について考え始めたのはいつだったのですか?」

 

上野「就活を始めてからかな。ラクロス部は4年生の11月に引退なので、部活をしながら就活をしていました。私が学生だった頃は3年生の10月に就活が解禁されて…。はじめは幅広く見ようと思ってたくさんの業界を見ていました。その中で、周りの友人が志望しているような金融や商社、インフラといった業界に自分は全然興味が沸きませんでした (笑)どこにいっても自分の好きなこととは違うな、何となくときめかないなって。

 

――奥田「何となくときめかないと感じた理由は何だったのですか?」

 

上野「入社した時にやることが定まっていたり、今までの先輩たちが作ってきたものを守っていくような仕事は自分に合わないのではないかと。もちろん、働いたことのない学生の意見ですが当時そう思って…。私じゃないとできないことがしたい!人を動かしたい!自ら生み出しアクションできる環境で働きたい!という思いが私の中で強かったです。そこで、自ら何かを生み出せそうという理由で広告業界に興味を持ちました。その中で、当時web広告の業界で頭角を現していたサイバーエージェントにたどりついて、それからweb業界も見るようになったんです。ただ、当時のWeb業界ってやっぱり小さく見えてしまって、最初は自分の中でも何となく抵抗がありました。」

 

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––奥田「サイバーエージェントに就職を決めた理由は何ですか?」

 

上野「最初は大手広告代理店中心に見ていたのですが、社員の方と話している中で、大手企業では入社10年後ぐらいまでで、自分のしたいことができる人・クリエイティブなことできる人は一部しかいないかもと思ったんです。私は20代のうちにある程度自分の仕事をしっかりしておきたい、仕事を楽しみたいという思いがありました。出産や育児などのライフイベントがある女性が仕事に打ち込めるのは20代が勝負。だから例えば転勤といった、運で仕事を決められることに関しては抵抗がありましたね。そんな中、選考を受け始めてサイバーエージェントの社員と話をしている内に、サイバーエージェントでは多くの若手社員が本当の意味で自分の仕事をできていると感じて、そこにものすごくときめいたんです。これが決め手でしたね。サイバーエージェントの中でも広告部門ではなくサービス部門を選んだ理由は、目の前にいる人達ではなく、webの向こうの人達の心を動かせるサービス部門の方が自分にとっては面白そうだなと思ったからです。」

 

――奥田「多くの一橋生が大手企業に就職する中でweb業界に就職することに迷いはありませんでしたか?」

 

上野「やはり会社の名が周りに知られていないことにためらいはありましたね。6年後ここまで成長しているとは当時はわかりませんでしたし。でも、最終的には悩みはありませんでした。私がやりたいことをできる、楽しそうで未来もある。こういった企業こそ自分の性格に合っているのだなと気づいたのです。自分がどういう性格かわかったのは就活を通して多くの社会人に会ったからでした。話していて共感ポイントが多い=自分と同じような考え方・性格の持ち主ってことだなって。そうやって自己理解したうえで、サイバーエージェントが自分に合っているなとわかったから、満足して就職を決めることができました。何にせよ、自分で決めることが大切、自分で決めたから大変でも頑張れる、そう思っています。」  

 

後編