お金が変われば、 世界も変わる。一橋生に知ってほしいお金の未来とは【前編】 テクノロジーが世界を変える

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フィンテックが生活にイノベーションを起こす

 先日、公認会計士の勉強をしている友人に「”FinTech(フィンテック)”って知ってる?」と聞くと、”NO”という答えが返ってきた。

 このやり取りだけで、他の人も知らないだろうと決めつけるわけではないが、フィンテックと呼ばれる領域について具体的に知っている人は少ないという所感だ。
 そこで今回は、金融業界や企業の財務で活躍することが多い一橋生にはぜひとも知っておいてほしい、今、「お金」に起こっている、もしくは起ころうとしている、ミクロな変化、マクロな変化について書いていくことにする。

FinTech

resource : Forbes

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フィンテックって何?

 そもそも「FinTech」ってなんぞや、という話だが、Finance(金融)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語であり、簡単にいうと、インターネットをはじめとするテクノロジーを活用した、新しい金融サービスやその企業のことを指す。フィンテックと一口に言っても、決済、会計、銀行、財務管理、保険、セキュリティ、投資、クラウドファンディング、金融情報など、様々なジャンルがある。下の世界と日本のフィンテックプレイヤーマップを参照されたい。

フィンテックプレイヤー(グローバル版)

 venture scanner

resource : Venture Scanner

日本版Fintech(フィンテック)ベンチャー業界マップ_20160112

resource : グロービスキャピタルパートナーズ

正直、数が多すぎてよく分からないと思うので、いくつかの事例を取り上げながら、今後予測される変化を紹介する。

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フィンテックは人をクリエイティブにする

現在、日本で生活するにはまだまだ現金を使う機会が多いが、海外ではもっとお金のデジタル化が進んでいる。最近になりやっと日本でも、三菱東京UFJ銀行を筆頭とするメガバンクが仮想通貨への本格的な参入を発表したことで、来年以降、日本の金融は大きな転換点となることが予測される。

ではこれから生活の中のお金はどうなっていくのだろうか?

以下代表的なフィンテックサービスを一部紹介する

私たちは生活の中で、デジタルな情報として存在する額面を、実態のある貨幣として引き下ろし、使用後に再びデジタルな情報として保管・管理している。しかし実体化するのは非常に無駄が多く、非効率である。デジタルマネー(現行ではクレジットカードやSUICAなど)を使用することで、お店と消費者ともに効率的に取引を実現できる。

オフラインの買い物でデジタルマネーを利用して決済すれば、家計簿のアプリケーションMoney Forward,Moneytree)で登録しておいた、カード情報と連動して、自動で帳簿をつけてくれるため、家計簿の管理を楽に行うことができる。

送金や支払い決済の分野は、イーロンマスク氏らの創業したPay PalやTwitterの創業者ジャック・ドーシー氏が創業したSquareが有名であるが、日々新しいサービスや企業が誕生しており、これからも目が離せない領域である。

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resource : Square

ファッションとしての財布は残るかもしれないが、もう財布を持ち歩く必要なんてないかもしれない。デジタルマネーでやり取りすれば、お金が盗難にあう心配もないうえ、荷物にもならないし、レジの支払いで待たされる時間も減るだろう。

またついつい増えてしまいがちなカードの分野でも新しいサービスが登場している。複数のクレジットカードやポイントカードを一枚の電子カードにまとめることができる決済カード、ユニバーサルクレジットカードである。代表的な事例としてCoin,Stratos,Plasticなどがあげられる。

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resource : stratos

テクノロジーによって自動で資産管理/運用をしてくれるサービスも数多く登場している。これまで専門家が行ってきたノウハウを、人口知能によってリーズナブルに受けることができるのだ。代表的な事例としてTHEO,WealthNaviなどがあげられる。

スマートフォンに特化したネット証券サービスを提供するOne Tap Buyはたった3タップで1万円から株の売買が可能。気軽に投資することができるため、学生でも始めやすいかもしれない。

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resource : One Tap Buy

まだまだ紹介したかったサービスはあるが、ここでは主に消費者周りの事例を紹介した。(フィンテックについてはwebや書籍に大量に参照があるのでぜひ調べてみてほしい。)

一橋の卒業生の中には、フィンテックの分野で大活躍している先輩がたくさんいる。その紹介やインタビューも今後HITPORTに登場するので期待されたい。

 

これらフィンテックのサービスは、実物貨幣を利用する時に生じていた、時間的、空間的な無駄を排除してくれるそして我々がお金と付き合っていくうえで感じる不安を和らげ、お金とポジティブな関係を築く手助けをしてくれるものである。お金にまつわる負荷を軽減し、人がよりクリエイティブになることができるサービスともいえるだろう。ぜひとも一橋生の皆さんに興味をもってもらいたい分野だ。

 

さて、ここまではフィンテックの事例から生活を取り巻くお金の未来について述べてきたが、後半ではもう少しマクロなお金の未来について洞察していていきたい。

 

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