起業家ランキングトップ10に選ばれた一橋卒業生。freeeに集った一橋生の物語【第一話】

 

 回は、今話題のFintechベンチャーfreee株式会社を訪問した。freeeは小さなビジネスにたずさわる誰もが、本当にやりたい創造的な活動にフォーカスできる、そして大企業よりも強くてかっこよくなれる、そんな環境を実現することをビジョンに設立された企業。クラウド会計ソフトを中心に、会社の設立から成長までを支えるツールを提供している

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 ひとたびオフィスに足を踏み入れると、ガラス張りで明るく開放感があり、卓球台が置いてあるなど、とても遊び心に富んだオフィスだ。なんとカフェスペースまでついている。。そんなオフィス環境に圧倒されていた私たちを、代表取締役の佐々木さんとエンジニアとして活躍する杉田さんが暖かく迎えてくれた。そんな彼らに、学生時代の話やキャリアの話、これからの変わりゆく世界での望ましい一橋生のキャリアなどざっくばらんにお話して頂いた。

 

freee代表取締役 佐々木大輔

一橋大学商学部卒業。将来の夢が美容師だった彼が、大学時代のインターンシップ、留学を通じて、ビジネスの世界に身を置くことになる。博報堂、Googleを経て、freeeを創業。Forbes社の日本の起業家ベスト10に選出された。

 

ソフトウェアエンジニア 杉田寿憲

一橋大学社会学部卒業。官僚志望だった彼は、新卒でNTTデータに入社し、その後freeeに転職した。文系ながらエンジニアとして活躍されている。

 

 第1話では、彼らの学生時代の活動、そしてファーストキャリアの選択に迫る。

 

 

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CEOとエンジニア

それぞれの学生時代

 

――川野:「杉田さんはどのような学生時代を過ごされていたのですか?」

 

杉田さん「僕は小6の頃から官僚になりたくて。大学に入ってからは国際交流や法律をテーマにしたディスカッションを行うサークルに所属したり、予備校に通ったりして法律を勉強しました。地域活性化にも興味があったので、ゼミでは地域活性化を勉強していました。」

 

佐々木さん「地域活性化って何を勉強するの?」

 

杉田さん「実際にまちづくりで有名になっている街にフィールドワークに行って、地域の方とお話し、なぜその地域が栄えているのかを学びます。」

 

佐々木さん「それ面白そうだね。普通にやってみたいんだけど(笑)」

 

佐々木さん「この前テレビで、アメリカでクラフトビールがとても流行っているというのがやっていて。アメリカのビールの市場って約90%が2強の大手が占めているんですけど、その情勢の中でクラフトビールのシェアが今すごい伸びてる。それと地域活性化がどう関係してるかというと、クラフトビールは基本手作りなので、流行れば流行るほど仕事が増えるんだよね。あと、地元の人は地元のクラフトビールしか買わないみたいな人も結構いて、地域として盛り上がっている。」

 

杉田さん「へぇー、そういう地域の愛着みたいなものがあるんですね。食は地域の重要な資源で、『食』をより産業化させることが重要だと思います。食の6次産業化みたいな。そこで大学時代は農村に住み込みでインターンをしていたりもしました。」

 

 

――川野:「佐々木さんはどのような学生時代を過ごされていましたか?」

 

佐々木さん「大学に入学して体育会ラクロス部に入って、ずっとラクロスに明け暮れる日々でした。そういや入学当初の小平祭ではチーム対抗歌合戦でピンクレディを歌ったな(笑)。そんななか3年生になって、学生の時間って貴重なのにずっとスポーツだけをしていてこれでいいのかなと、ふと思いました。」

 

――川野:「そこでどうされたんですか?」

 

佐々木さん「部活をやめて、様々な活動に取り組みました。1つは留学で、スウェーデンのストックホルム経済大学に行きました。もう1つはゼミで、ICSの教授の大上ゼミに所属していました。データサイエンスや統計を勉強するゼミで、かなりガチで取り組んでいましたね。プログラムを書いたりなんかして。そこで、データサイエンスを使って何か仕事ができるんじゃないかと思って、インターネット上でのアンケートの調査に関するデータ分析のインターンを2年間行いました。学生なのに、大手自動車メーカーに調査結果をプレゼンで発表したり、新しい調査手法を開発したりして、結構面白かったです。なかでも自分の作った調査手法がメインで売れるプロダクトになったときは、とても嬉しかったですね。」

 

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官僚志望からIT企業へ

――川野:「とても面白い学生時代ですね!次にファーストキャリアに関してお伺いしたいのですが、官僚を志望され、法律や地域活性化を学生時代学んでいた杉田さんはファーストキャリアとしてどういう選択をされたんですか?」

 

杉田さん「実は3年生のときに公務員試験に落ちてしまって。そこでいろいろ考えたんです。もちろんもう1年勉強して再受験することも考えました。でも小6から官僚一本で考えていて、ビジネスとか他の世界のことを一切知らなくて、これはこれでヤバいんじゃないかと思いました。そこで色々な企業の説明会や、短期のインターンシップなどを見てみたんですが、これはこれで面白いなと。そこから就職の方向性を公務員から民間に変えて、最終的にNTTデータに就職しました。」

 

 

――川野:「3年生で大きな転換期があったんですね。でも様々な企業がある中で、なぜNTTデータを選ばれたのですか?」

 

杉田さん「元々、官僚になりたかった頃から、『挑戦していく人を支える仕組みを作りたい』という思いがありました。その仕組みの種類や、作り方は色々あると思っていて。官僚の場合は、様々な地域に固有の問題がある中で、その地域内で自らの地域が抱える問題を解決できるような仕組みを作りたいと思っていました。民間の場合は、挑戦していく人=経営者を支えるような仕組みを作りたいと思ったんです。ただ、自分としてはビジネスに必須の会計、ITのスキルを身につけた上で、コンサルティング等によって経営者を支える仕組みを作りたいと思ったので、ファーストキャリアとしてはITというところでNTTデータを選びました。」

 

――川野:「なるほど。公務員志望時も民間志望時も、根幹となる『挑戦していく人を支える仕組みを作りたい』という思いは変わっていなかったんですね。佐々木さんはどうでしょうか?」

 

佐々木さん「僕は博報堂を選びました。というのも、インターン時代のお客さんで1番大きなお客さんが博報堂だったんです。だから、「かっこいいな!」と思って。でも入ってからは色々と思うことがありましたね…

 

 

今回は佐々木さん、杉田さんの学生時代の生活、そしてファーストキャリアの選択に迫った。佐々木さんがファーストキャリアで感じた違和感とは何だったのだろうか。そしてどのようにfreeeの創業に至ったのか。

次回は、佐々木さんのキャリアに関して、そしてfreeeを創業された経緯に迫る。

 

第二話