一橋だからもったいなかったなと思うことが一回もないような人生がいい【前編】


イノベーターも格好いいけど、

他になんか面白い人いないかなあと思いながら
ネットサーフィンをしていた夏のある日、
衝撃的な記事を見つけてしまった。

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偏差値70エリート人生捨て 一橋大生が吉本NSC入り決意のナゼ」
どこで切れるのか分からないかつ随分とバイアスのかかったタイトルであったが、
(記者の意図通り??)気付けば記事をクリックしていた。
なにやら、よしもと主催の全国お笑いサークル団体戦なるもので
一橋大学IOKから出た3人組チームが準優勝し、
その内のメンバーの一人は芸人の道に進むべく、現在NSCに通っているらしい。

ん??
「ひ、一橋」×「お、お笑い芸人」????

どんな刺激を受けて国立の森から
笑いの世界へ飛び立とうと思うのか??
不安や迷いはなかったの??
やっぱり夢はM-1優勝??

瞬時に幾つかの疑問が頭の中でハジけた後、
彼を取材したい!!
という思いが胸を駆け巡る。

このメディアを通じて
一橋生のキャリアの選択肢を広げようと
活動してきた訳だが、

お笑い芸人というは進路は、
そんな我々の「選択肢」が
まだまだ狭かったということを
如実に表しているように思えたのだ。

9月某日@兼松講堂前

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Ichimura
よろしくお願いします。今日はせっかくなので漫才風に立ったまま取材をしてみようと思います。

Nakano
じゃあとりあえず同じ段に並びましょうか。

Ichimura
あ、はい笑。

Nakano
リュック背負ったままの方がいいですかね?

Ichimura
いや、それはおろしていただいて大丈夫です、、、 
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Ichimura
それでは、気を取り直して。そもそもなんですけど何で一橋にこようと思ったんですか? 

Nakano
高校が山梨県の県立高校だったんですけど、ぼく成績がよくて。 

Ichimura
お笑いがしたくて東京の大学に来たわけじゃないんですね。

Nakano
はい。お笑いとか全く考えてなかったですね。なんならロースクール行こうかなとか頭の片隅にあったくらいで。
Ichimura
漫才とかコントは高校の時からやってたんですか?

Nakano
いや、お笑いはめっちゃ見てはいましたし、めっちゃ好きでしたけど、コンビ組んだりとか、高校の学園祭でやったりとかはしてなかったですね。普通に、サッカー部でサッカーしてました。

Ichimura
意外ですね。お笑いサークル入ろうかなぐらいは考えてたんですか?

Nakano
いや、そもそもお笑いサークルっていう存在を知らなくて。高校生の時とか分からないじゃないですか。サークル紹介の冊子で見て初めて知りましたね。

Ichimura
実際にお笑いサークルに入ってみてどうでしたか?

Nakano
お笑いサークルってMARCH、早慶、東大とか色んな学校にあってそれだけで1個のコミュニティみたいになってるんですけど、そのコミュニティにドップリ浸かりましたね。一応お笑いサークル連盟の委員長したりとかしてました。仕事ほとんどなかったですけど。
Ichimura
外部だと新しい人との出会いもたくさんあったんじゃないですか?

Nakano
IOKももちろん面白い人がいるんですけど、大学全体に目を向けるとほんと色んな人がいて。借金がすごいある人とか、それこそ、お笑いやるために上京して大学に入ってるって人もいたり、結構すごいんですよ。実際そこからお笑いに行く人も多くて。

Ichimura
学歴とか全く関係なさそうですね。

Nakano
そこは面白かったですね。帝京大学の人の方が東大の人よりウケたりとか全然ありますし。あ、この人そういえば東大だったんだみたいな。

Ichimura
そうでしょうね笑

Nakano
あと、一橋という学歴に関してはお笑い的に全く面白くないんですよね。なんだかんだ東大、京大とかだと、漫才のつかみで「京都大学の」とか言うとオオーってなるんですけど、関西の人とか受験やってない人とか一橋知らない人多いじゃないですか。「一橋大学の」とか言ってもハテナ浮かんじゃうんですよね。

Ichimura
それはお笑いならではの悩みかもしれないですね。

Nakano
そうですね〜
Ichimura
でもお話伺ってると、元々やるつもりとか全くなくて大学入ったのに、出る時には芸人として生きていくと決めてるって不思議ですね。すっかり、中・高校時代から漫才しててその延長なんだろうなと思ってました。

Nakano
そう言われるとそうですよね笑
Ichimura
お笑いのどういうところにハマったんですか?

Nakano
もう全部ですね。とにかく楽しくて
Ichimura
もうちょっと詳しくお願いします笑

Nakano
自分で考えるのも楽しかったですし、発表するのも楽しくて、更にそれがウケた時はもっと楽しかったですね。特に、自分が考えたことを発表していいっていうのがすごく良かったですね。
Ichimura
今までにない感覚でしたか?
Nakano
そうですね。別に批判するわけじゃないんですけど、 スポーツは一応ルールがありますし、上手い人が上手いじゃないですか。でも、お笑いは下手な人も面白い時は面白いんですよ。そういうのも良かったですね。
Ichimura
自分で考えることが楽しかったとのことですが、実際にネタを考えたりもするんですか?
Nakano
今、「ナイチンゲールダンス」というコンビで活動しているんですけど、ネタは相方と一緒に2人で考えています。
Ichimura
一度聞いたら忘れられないコンビ名ですね笑。相方さんとはどこで出会ったんですか?
Nakano
学生お笑いのライブですね。2年くらい前から活動してます。
Ichimura
コンテストとか出たりしてるんですか?
Nakano
はい。学生コンテストは沢山出ましたね。最近だとM-1にも。
Ichimura
M-1ですか!どうでした?
Nakano
1次予選は通過して、次2次予選です。
Ichimura
やっぱり本気で芸人を目指されてるんですね。よしもとの養成所にも通われているとお聞きしたのですが。
Nakano
はい。今年から相方と一緒に通っています。
Ichimura
養成所ってどんな人が来てるんですか?
Nakano
高卒からおじさんまで色んな人がいますけど、今まで通ってて一番多いのは25〜26歳くらいの人ですかね。一回就職して、なんか違うなと思って辞めて芸人目指す人は多い気がします。
Ichimura
そういう人を間近で見てたから素直に笑いの道を目指そうってなったんですか?
Nakano
それはですねえ。後編のお楽しみですねえ。

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前編では、大学から始めたお笑いにハマっていく様子を伺った。
後編では、そんな彼が笑いの道に進む選択をしたワケを聞いていく。
なんと、早くも3年の初めの頃には決断していたという。


「お笑いサークルに入るまでは自然だったと思うんですよ。
でも、進路として選んだのは大事件ですね。笑」

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interview&writing:Koujirou Ichimura

photo:Hiromasa Tsumura

 

 

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